<<メルカリに飽きたら買取引き取りにお任せ>>

親の海外転勤が決まった!子供は日本人学校? 現地校?

こんばんは。つばめです。


本日は海外在住歴18年(現在は日本在住)の私が、日本人学校に行くか、それとも現地校(インター)に行くか迷っているだろうあなたに私の経験をお伝えしたいと思います。


親が親に向けた情報やブログはあれど、(もう元ですが)子供が子供に向けて書いた記事って当時見当たらなかったので、少しでもお役に立てると嬉しいです。


なお、私の学歴はこちら

つばめの経歴
  • 小学校:日本人学校(非英語圏)
  • 中学校:2年生まで日本人学校(英語圏)、以後、現地校へ転校(英語圏)
  • 高校:現地校(中学時代とは異なる英語圏)
  • 大学:日本に帰国




私の体験談を読めばわかりますが、どちらもいい面があります。


ご両親や周囲の良かれと思ってのアドバイスもたくさん聞いていると思います。


ですが、最後は自分で決めてください。流されないで。


嫌なことがあったときにあなたが踏ん張れなくなります。


なので私の体験談は共有致しますが、おそらくこの記事に期待しているであろう『日本人学校と現地校、どちらが良かったか』の結論については触れません。

スクロールできます
メリットデメリット
日本人学校カルチャーショックが少ない大人のマウンティング合戦に巻き込まれる
日本帰国後、すぐ授業に追いつける帰国子女のジレンマに悩む
現地校(インターナショナルスクール)現地の言葉が話せるようになるすぐには授業についていけない
物事の視野が広がる日本が嫌いになる
日本人学校と現地校のメリット


私の意見を『あなたの意見』と勘違いしてほしくないからです。



突然親の海外転勤で戸惑っているかもしれませんが、のちの人生に響いてしまう部分です。


周りに流されずゆっくり決めてください。


最初の選択が間違ってたと思えば、違う選択肢に変えたいということをご両親に相談してくださいね。


目次

親の海外転勤が決まったが、日本人学校にするか?

では、まず日本語をメインで使う日本人学校のメリット、デメリットから説明していきます。

日本で受けている教育を海外でも受けることができる施設です。


日本で日本の学校と通うのと変わるのは何かというと、基本的には良くも悪くも変わりません。


学校と家を出れば日本以外の国である。ということと、通学手段が徒歩電車通学が通学バスになるくらい。

日本人学校のメリット
日本人学校のデメリット
  • カルチャーショックが少ない
  • 帰国後、すぐに授業に追いつける
  • 大人のマウンティング合戦に巻き込まれる
  • 帰国子女のジレンマに悩む

【メリット1】カルチャーショックが少ない

外国に着たばかりで家族以外全て変わる環境。とまどいますよね。


日本人学校に行ったら、少なくとも同じ経験をしている日本語が母国語の子がいるので特に言わなくても気持ちが分かり合えます。


今ならYoutubeやNetflixで日本語のアニメも長時間見れますし、オンラインゲームもあるので価値観が似た者同士仲良くなれます。


現地と日本の生活習慣差異については少しずつ慣れていく。ということが可能になります。


【メリット2】帰国後すぐ授業に追いつける

予め駐在期間が2~3年で帰国予定と親から言われているのであり、特に現地の言葉に興味がないのであれば日本人学校でもいいかもしれません。


現地校やインターに行くとこれまで習っていたことを現地語(英語)で覚えなおして、新しいことを学ぶことになります。


冗談抜きで今まで30~60分で終わっていた宿題が辞書片手に3~4時間以上なんてザラです。


そして日本に帰国するとなるとまた現地語(英語)で学んだことを日本語に置き換えて覚えなおして・・・という二重に労力がかかります。


最初から日本人学校に行くとその労力がなくていいですが、日本人学校は義務教育の中学までしかありません。


そのため中学3年までのつもりが親の駐在期間が延びた!


でも今更現地校に行く気ない。という時も一人で日本帰国という選択も容易に取れるようになります。

students, boy, girl


【デメリット1】ママのマウンティング合戦に巻き込まれる

残酷な社会の現実で海外駐在員の中でランク付けがあるのです。おそらく会社給与と福利厚生順(私の体感ベースで根拠はありません)


改めて書いてみましたが、上位のところに就職や転職すると(あなたの能力にかかわらず)高い年収をゲットできる可能性が高いです。

駐在員でのヒエラルキー
  1. 国家公務員
  2. メディア・商社・コンサル・商社(物を扱わない商売)
    ===壁===
  3. メーカー
    ===壁===
  4. 旅行代理店、教授
    ==超えられない壁==
  5. 自営業・現地の方と結婚永住組
    ※ただし、弁護士などハイキャリアの場合は、1.5位的位置づけになる



本当たまに流れてくるWeb漫画に流れてくるようなタワマン序列というのでしょうか。


「私、上の階に住んでるだから勝ち組なの!」みたいなことが子供の前で起こります。

women, mountain, hierarchy
マウンティングは非生産的



具体的に何が起こるかというと会社の福利厚生がいいと全額社費で現地の高級住宅地に住めます。


大体家具も含めてリースなので豪華絢爛のご自宅が多い。


1位、2位所属の同級生の家に遊びに行って「キレイなお家だね~」なんて感想を述べると、その子のママが飛んできて「うちのパパはエライからね!」と言われたり


今度別の友達と一緒に遊びたいねって同級生と話していると、なぜかママに割り込まれて


「●●くんのパパって現地の人じゃなかった?やめなさい。あの貧乏人いれたら何盗られるかわからないから喋ったり遊んだらダメ!それより◎◎ちゃんはどう?(パパ国家公務員)」とか


逆に永住組のママからひがまれたこともあります。


「いいわね。つばめちゃんは親にお金があるから不相応な生活ができて。うちだってお金さえあれば。」とか。


友達の価値は親のステータスで決まる。



という歪んだ固定概念を持っている人間がこの世にいるのかという衝撃でもあります。


また日本人学校は、1学年1クラス(20名弱)ということも多く、クラスメイトと気が合わなかったら逃げ場がありません。


この親のヒエラルキーを踏まえてさらに空気を読むということが求められます。


これに対応できなかった子は母親と先に帰国となったり、不登校になる子も多かったです。

『そんなコミュニティにいなければいいじゃない。』と思うかもしれませんが、そんな簡単に抜け出せるものではありません。

現地に到着当初、どこで日本食が手に入るとかの情報入手、または有事の時に日本語で情報にアクセスできる数少ない手段だからです。

自分がその滞在国語をネイティブ並みに読み、話せないのであればなおさらです。

【デメリット2】帰国子女というジレンマに悩むことになる

同級生の話ですが、日本人学校にいたとはいえ数年海外暮らしとなると「帰国子女」としてみられます。


ですが、日本人学校に通っているので、家でも学校でも日本語です。そうすると現地の言葉は喋れないわけです。


もちろん日本人学校にも英語のカリキュラムのほかに現地語の授業もあります。


ですが週1~2回1時間、レベル分けも実力ではなく滞在歴で勝手に上級クラスに行けるという世界。学生本人が学ぶつもりがなければ語学は身に付きません。


海外滞在年数は3年と長くても、日本語しか喋れないと劣等感に苛まれている同級生がいるのも事実です。


個人的には気持ちはわかりますが、気にしないでいいと思うのです。


少なくとも自分から望んで留学1~3年いて現地語喋れない。日本語だけです。って言われたら「何のために行ったの?」とツッコみたくなってしまうのですが


帰国子女は親の転勤に付き合って外国に行っているのです。


教育という資産を日本語で得るか、現地語で得るか、その選択を日本語にした。ということなので、とやかく言う人は無視です。


あなたの人生です。周りがどう言おうとあなたが幸せならそれでいいのです。


shut-out, girl
周りの雑音はカットすべし




親の海外転勤を機に現地校に通うか?

では、日本人学校に続いて、次は私が感じた現地校のメリットとデメリットです。


現地の公立・私立に入学して勉強するか自宅近くに外国人を受け入れられる学校がなければインターナショナルスクール(英語)に行くことになります。

現地校のメリット
現地校のデメリット
  • 現地の言葉が話せるようになる
  • 視野が広がる
  • 授業についていけない
  • 日本が嫌いになる

【メリット1】現地の言葉が話せるようになる

現地の言葉に興味がある。または数年暮らすには帰国子女扱いになるのでやっぱり現地の言葉や英語を話せている自分になりたい!と思うのであれば、いい選択かもしれません。


ただいるだけで喋れるようになれるほど、甘くはありません。


最初は物珍しさから寄ってくる子と先生から面倒見のいい子に対して「あの外国人の子よろしくね。」というモテ期の間によさげなコミュニティを見つけてスッと入りましょう。


雰囲気よさそうな子であれば、どんどん名前聞いて何度も呼んで、授業教えてもらうなどこちらにも親近感持ってもらえれば、語学は自ずとついてきます。


まぁ日本で習うようなちゃんとした言語ではなくて生きた言語なのでテストでいい点は取れませんがね。笑


international, man, woman, cooking



【メリット2】視野が広がる

おそらく日本ではこんな授業できないだろうなぁ。と思う授業がたくさんあります。

現地校で受けた教育
  • ホームページ作成
  • 性教育(モザイクなし)
  • 避妊の重要性
  • 護身術
  • 麻薬の種類と恐ろしさ
  • アルコール中毒
  • 飲酒運転
  • バーでデートする時の注意点



一番ためになったのは、バーでデートする時の注意点。


クラブとか行ってその場で理想の異性と仲良くなっても、以下3点はするなと学校で教えられました。

  • 知り合ったばかりの人に自分の飲み物を預ける
  • お酒を入れる瞬間から、自分の手元に来るまで目を離す
  • 人と話しているときに自分のドリンクを手で覆わない

運が悪ければ、あなたのドリンクに睡眠薬や麻薬をいれられ、犯罪に巻き込まれてしまうことがあるから。


お金とられるだけならまだいい方。悪ければあなたが性被害や人身売買の商品になる。と言われました。


今でも旅行や夜遊びに行くときは教えを実践しています。

bar, night

【デメリット1】授業についていけない、馴染めない

毎日30~60分で終わらせていた宿題を電子辞書を片手に調べるので、宿題が終わるのに4~5倍の時間がかかります。

宿題を終わらせるのにかかる工程
  1. 宿題の範囲
  2. 問題文理解
  3. 回答がありそうなところを読む
  4. 回答を書く
  5. 予習して少しでも授業が分かるように事前準備


たとえ、うまくいかなくても、自分で決めた目標のために頑張ると毎日頑張れるのであればいいのです。


ただ現地の友人が一人もできず、授業も宿題も理解できずに登校拒否。


ママと二人でか、全寮制の学校に一人日本帰国。という同級生もいました。


大体そのような流れになるのは親が良かれと思って「将来二か国語喋れるといいよ。」という期待を自分の目標とはき違えた人が多かったです。

home-sweet-home
現地に馴染めなくて帰国のオプションがあるなら選択してもいいんだ!


【デメリット2】日本が嫌いになる

歴史の授業で世界大戦について触れます。


滞在国がどこかにもよりますが、日本がものすごく悪者で書かれます。


それこそ挿絵で当時の風刺画が使われていたりするのですが、日本人が遺体をむさぼり食っているような衝撃的なものがあったり。


生ものなんて食べて野蛮だ!

中国、東南アジアの人をこんなに苦しめていて野蛮な国民!

長崎、広島に原爆落とされて当然の国民!!


と先生によっては過激な発言を何度もし、同情のまなざしで私を見る同級生。なんてよくあります(幸い同級生から差別を受けたことはありません)。


早くこの章終われと願ってました。

end, pray, war, hiroshima, nagasaki
今でもあの先生おかしかったなと思う




この時の発言は強く残っているので、日本に一時帰国・本帰国して数年は日本人としての自分、日本という国が嫌いになります。(今は好きでも嫌いでもないけど日本はいい国だと思う


なんでこんなくだらないバラエティ番組にCMが延々と流れているんだろう。
現地みたいにどうお得でどんなメリットがあるのか訴えればいいのにバカみたい。


デパートで後の人のためにドア開けて待っていても、こちらを見ずにスマホくぎ付け無言で通る。現地みたいにお礼なしって品がない。


もう嫌この同調圧力。なぜ年が上という理由だけで「すごい」と言ってあげないといけないの。うっとおしい。


などなど。


帰国して数年若かったので帰国子女仲間で集まっては居酒屋で日本の嫌なところを散々現地語で愚痴ってました。典型的な嫌われる帰国子女でした。10年弱こじらせてました。

【まとめ】日本人学校にも現地校にもメリット、デメリットあり

日本人学校と現地校のメリット、デメリットを説明しましたが、あなたのよりよい未来の参考になればうれしいです。


長い記事になったので再度一覧

スクロールできます
メリットデメリット
日本人学校カルチャーショックが少ない大人のマウンティング合戦に巻き込まれる
日本帰国後、すぐ授業に追いつける帰国子女のジレンマに悩む
現地校(インターナショナルスクール)現地の言葉が話せるようになるすぐには授業についていけない
物事の視野が広がる日本が嫌いになる
日本人学校と現地校のメリット


ご両親のお財布事情にもよりますが、今すべて決めなくても最初に日本人学校行って、現地に興味が持てたら現地校、インターナショナルスクール転校でもいいと思いますよ。


あなたの現地での生活が光で満ち溢れていますように。


よかったらシェアしてね!
目次